曹洞宗の寺。
1666(寛文6)年、鉄山存作和尚の開山と伝えられている。
現在の本堂は1728(享保13)年の火災後再建されたものである。
柳と井戸
大畠瀬戸で遭難した般若姫一行がこの地に立ち寄り、井戸の清水で乾いた喉を潤した。お礼に井戸の傍らにさした楊枝が、一夜にして柳の巨木になったという伝説があり、柳井の地名の由来ともなっている。
現存する柳は、2005(平成17)年に植えられた5代目。
柳井山の碑
国森家の前身、守田家の4代旁通が寄進したもの。
守田旁通は国学者であり、柳井の郷土史家でもあった。
野口雨情詩碑
「春が来たやら湘江庵の井戸の柳の芽が伸びる」と刻まれている。
「柳井小唄」の第2連。碑は柳井市郷談会が建立。
一目玉鉾歌碑
「丸雪(あられ)ふる今朝の嵐の吹落て柳井の底にくだく玉水」
1689(元禄2)年に井原西鶴が全国の名勝旧跡を詠んだ歌を集めて出版した中に載っている。
虚空蔵堂
日本三体の虚空蔵菩薩が本尊。
1543(天文12)年に創建。今の建物は1852(嘉永5)年に再建。
毎月24日が縁日となっている。
大友大権現
周防大島町屋代の大野家の次男友之丞が1799(寛政11)年斬罪に処せられ、龍心寺境内にまつられた。その分院が湘江庵にある。
首から上の病に効能があるといわれている。