台石には、「火伏三界万霊」「施田中氏」「明和八年辛卯二月」と刻まれている。

 1771(明和8)年に田中氏がこの一帯の火災除けを祈念し、火伏地蔵として建立した。

 上馬皿の田中家五代目の田中丹後守重利の妻お常が、ある日落馬したことがもとで他界した。そのお常の美しさを人々が追慕して、この地蔵はいつのころからか「美人地蔵」または「お常地蔵」と呼ばれるようになったといわれている。

 頭をさすると美人になれるといわれており、ご利益を求めて訪れる人も多い。

 毎年4月17日と、11月17日の夜に供養が行われる。この地点の標高は約35m。

美人地蔵
美人地蔵案内板

伊陸方面(石畳の残る往還)   柳井方面(柳北小学校跡地