かつて橋がなかった頃、土穂石川には渡し舟があり、舟賃は1文だった。

 1879(明治12)年、平原市助らの発起により私財約530円が投じられ幅員2mの木橋が架けられた。通行料は1人片道2厘、牛馬 1 頭につき4厘を徴していた。

 1885(明治18)年、川の満潮位が高いことの影響を受けて補修が必要となり、1892(明治25)年に石橋に改良された。その通行料は1 人片道5厘、牛馬と人力車は片道 1銭だった。

 1910(明治43)年、伊保庄村が橋の権利者と契約して村道に編入し、通行料も廃止された。

 1932(昭和7)年、村費26,000円で幅員5mの鉄筋コンクリート橋に改修された。

 2013(平成25)年6 月1 日老朽化により通行禁止となり、134 年の歴史に幕を閉じた。

通行止となった旭橋
土穂石川に架かる旭橋(奥にあるのは新旭橋)

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