石風呂は、石をしっくいで固めてつくったドーム状の石室の中で蒸気を発生させて入る、和風のサウナ。

 主に田植えや稲刈りなどの農繁期に営業していた。

 農作業の疲れを癒しに来る人など、約200人の常連客があったという。

 安政年間に新庄小学校付近に造られ、1888(明治21)年、現在地に新しく作り直された。

 1977(昭和52)年に市有形民俗文化財に指定されたが、農作業の機械化が進み、松葉や海藻の入手も難しくなったため、1980(昭和55)年に廃業した。

土穂石の石風呂

柳井方面(松尾芭蕉句碑)   余田方面(土穂石八幡宮