1983(昭和 58)年、古磯宅(旧古磯商店)の土間の地下から多量の古銭が入った壺が発見された。
見つかったのは、中国唐時代の開元通宝(621 年)から南宋・金・元時代の至大通宝(1309 年)に至る良質の銅銭47 種類2,899 枚。一部はさびて塊になっており、正確枚数は数えられなかった。1668(寛文8)年に発行された寛永通宝1枚が混ざっていたことから、江戸時代以降に埋められたものと思われる。
大量にまとまって出土した例は県内でも数例で、大陸との貿易を物語る資料として、また当時の人々の風習をうかがうことができるものとして、2010(平成22)年、市有形文化財に指定された。