浄土真宗の寺。
天文年中(1532~1554年)に神代兵庫が広めたのが始まりとされている。
薬師如来坐像
浄光寺境内の薬師堂に安置されている等身大の木製座像で、県の有形文化財に指定されている。
鎌倉期の作で檜材、寄木造。像高89cm、膝張72cm。平安時代後期の藤原仏の特色を表しているが、造作は鎌倉時代といわれている。
薬師堂はもと竜福寺と称し、早田八幡宮の社坊で、八幡宮の境内にあったが、いつのころからか無住となり、1907(明治40)年に現在地に移された。
庄屋の鈴木家の記録によれば、「文治元年伊豫の国より薬師坊主を迎ふる」とあり、また、寺伝にも同様の記録があって、1185(文治元)年、伊予の大山寺から薬師坊主を迎え、一堂を設けたものと考えられる。作者は春日亭と伝えられているが、明らかでない。
この薬師如来は、眼病に霊験があるという。