海の神様をまつる羽仁の氏神。 

 かつては「権現様」と称し、大嶽にまつられていた。

 1870(明治3)年に海童神社に改称したとされる。

  祭神は事代主命・手力男命・豊玉姫命。

 ヤブニッケイ-ムクノキ群落やムクノキ・エノキ・クヌギの大木がある。

 虹梁などに龍や獅子、象などの彫刻がみられる。

海童神社

海童神社の狛犬
 花崗岩でできている。向かって右が阿形(あぎょう)、左が吽形(うんぎょう)で、高さはいずれも49cm。 

 1884~91(明治17~24)年に平郡島から北海道岩見沢へ移住した35名の人たちが寄進したことが、台座に刻まれている文字からわかる。

 毛利藩の御手舸子(おてかこ)を勤めていた平郡島民は士族に列せられていたので、移住士族取扱規則によって岩見沢移住が行われた。その後現地で幾多の困難を克服して、平郡島出身者は岩見沢開拓を成し遂げた。それらの人々が郷土の平郡島の神社に感謝の気持ちを込めて寄進したのがこの狛犬である。

 平郡西の重道八幡宮にも同じもの一対が寄進されている。

海童神社の狛犬

西方面(大嶽)   東方面(真俱様