平郡西の氏神。祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇、産土神。

 棟札は7枚あり、古いものは1280(弘安3)年のものがあり、重道八幡宮の建立や数少ない平郡島の中世を知るための重要な資料で、市の有形文化財に指定されている。

 境内に平郡若葉保育園があったが、1986(昭和61)年に閉園した。

 イチョウとクスノキの巨木、タブノキの大木群がある。参道入口にはイブキの大木がある。

重道八幡宮

重道八幡宮の狛犬

 花崗岩でできている。

 向かって右が阿形(あぎょう)、左が吽形(うんぎょう)で、高さはいずれも49cm。

 1884~91(明治17~24)年に平郡島から北海道岩見沢へ移住した35名の人たちが寄進したことが、台座に刻まれている文字からわかる。

 毛利藩の御手舸子(おてかこ)を勤めていた平郡島民は士族に列せられていたので、移住士族取扱規則によって岩見沢移住が行われた。その後現地で幾多の困難を克服して、平郡島出身者は岩見沢開拓を成し遂げた。それらの人々が郷土の平郡島の神社に感謝の気持ちを込めて寄進したのがこの狛犬である。

 平郡東の海童神社にも同じもの一対が寄進されている。

重道八幡宮の狛犬

西方面(円寿寺)   東方面(火伏地蔵