浄土宗の寺。1871(明治4)年、寺院整理により平郡東の浄土宗円福寺と平郡西の寿現寺が合併し寿円寺と称したが、後に円寿寺へ改められた。
寿現寺は、『平郡浅海氏記録』によると暦応年間(1338~1342)に浅海浄空が西妙見に創建し、1347(貞和3)年中崎へ移転し真言宗から浄土宗に改めたとされている。
阿弥陀様をまつり、観音菩薩、勢至菩薩もある。
境内には1772(明和9)年に建立された魚類供養塔がある。銘文によると、1772(明和9)年に佐伯屋吉右衛門が施主となって建立したもの。このような供養塔は県下でも珍しく、市の有形民俗文化財に指定されている。
佐伯屋は、大分県佐伯市方面に船を出して財をなした網元で、平郡西の住民によって毎年夏に手厚い供養が営まれている。