周囲の長さ約500m、水面の面積約23,000平方メートルの淡水湖。
海のすぐそばであるにもかかわらず淡水を湛えた池で、平郡三景のひとつ。
以前は、老松の並木があり景勝地として知られていた。
蛇の池伝説
室津半島から平郡へ漕ぎ帰ろうとする漁師が18~19歳のみたことのない美しい女性に呼び止められた。今夜中に平郡島へ渡してくれと頼まれ、そのお礼に『一度だけの大漁』を約束した。 平郡に近づき女性の指差した波打ち際をみると、驚いたことに今まで無かった池がにわかに姿をあらわした。 女性はその池のそばまで進み「お礼の漁はこの一帯でなさって下さい、決して二度と網をおうちになりませぬように」と固く言い置いて姿を消した。 次の朝、半信半疑でその場所へ網を入れてみると船は魚でふくれあがった。 大漁の味が忘れられない漁師が、再び同じ場所へ漁に出た。今回も獲物で船が一杯になったので、帰ろうとしたところ、一杯だった魚はたちまち蛇と化した。漁師はびっくりして船を捨て命からがら逃げ帰ったという。 女性が姿を消したこの池を「蛇の池」と呼び、池の水は神水として崇められている。 また、池には金物を入れると祟りがあるといわれている。 |
東方面(赤石神社)