大分県の宇佐八幡宮から勧請し、当初は黒杭に鎮座していた。833(天長10)年に宮本に移されたという。
 もとは吾田(あだ)八幡宮という名前だった。ある年の5月の田植えの際、田の中に神様へのお供え物が下り、霊験あらたかであったことから代田と改称したという。
 現在の社殿は 1924(大正13)年の再建。本殿は江戸時代の建造物。
 1876(明治6)年郷社となり、戦前まで経費の一部が市町村費でまかなわれていた。戦後は政教分離で郷社ではなくなり、「郷社」の文字は消された。

代田八幡宮拝殿
代田八幡宮境内図
消された「郷社」の文字

石鳥居(市有形文化財)

 一の鳥居で、材質は花崗岩。
 1639(寛永16)年薩摩の石工木賀兵衛の作。つくられた年が明らかな鳥居では県内で4 番目、市内では賀茂神社の鳥居に次いで古いものとされている。
 同じ石工がつくった鳥居は県内に4基現存し、代田八幡宮、賀茂神社(以上柳井市)、防府天満宮(防府市)、志駄岸八幡宮(周防大島町)にある。

代田八幡宮一の鳥居

大歳神社

 もとは鷺社と呼ばれていたが、1908(明治41)年の神社合併令により、6か所にあった大歳神社を合併して現在地に移し、翌年に大歳神社と改称した。

大歳神社

生目神社(いきめじんじゃ)

 平景清(かげきよ)をまつっている。眼病の神として広く崇敬されている。

生目神社

恵比須神社

 1910(明治43)年の神社合併により現在地にまつられている。

恵比須神社

茶臼山神社

 1893(明治26)年、茶臼山古墳の調査の後に、茶臼山の頂部に建立。
 1993(平成5)年、古墳の発掘整備に伴い、御神体や祠等を代田八幡宮に移した。

茶臼山神社

大畠方面(置土産碑)   柳井方面(亀岡山)