1929(昭和4)年に開業。
 1897(明治30)年山陽鉄道が開通した際には、大畠駅~柳井津駅(現在の柳井駅)間には駅がなかった。柳井港は山陽鉄道開業以前から四国、九州への海の玄関口だったが、近くに鉄道駅がなかった。
 柳井町に駅が2つできるはずはないといわれていたが、大分へ関門を経由(12時間)するよりもはるかに速く行ける(4時間)ことなどを地元の人々が訴え、駅の新設を実現させた。
 駅舎は1970(昭和45)年に建て替えられ、同時に海側に線路を増設、跨線橋も新設された。2005(平成17)年に無人化した。
 駅舎東にあるトイレに向かう通路あたりに「柳井港駅急行停車記念」と書かれた小さなモニュメントが半ば朽ち果てて残っている。1968(昭和43)年10月1日という日付が書かれていることから、急行ながと1往復が当駅に停車したのを記念して建てられたものと思われる。

柳井港駅
急行停車記念モニュメント

大畠方面(国木田独歩ゆかりの地)   柳井方面(柳井港)